広報より:審判講習会 平成 26年(2014)10月12日 (日)13:00~16:30の報告

koushuukai
講 師:教士七段中城 啓孔先生
目 的:① 審判技術の向上
② 11月2日の第26回スポーツ少年団大会の審判講習と技量判定
対象者:練馬区剣道連盟の会員
場 所:練馬区総合体育館2階剣道場
参加費用:無料
受講者:約30人
内 容:
1.練馬区剣道連盟会長 高橋秀治よりご挨拶

2.木刀による剣道基本技稽古法・トーナメント判定試合
2-1.賞:優勝、準優勝、三位(2組・三位決定戦はなし)
2-2.対象:小学生。各団体1組。元立ち・掛り手各1人。小学3年生以上。性別不問。
2-3.選手は、赤又は白のハチマキと剣道着、袴、名札を着けた垂をつける。
2-4.準決勝・決勝は基本9までとし、それまでは基本1から基本6まで。
2-5.試合要領
① 最初と最後の試合のみ正面に礼をする。正面への礼は、第一試合開始時と決勝戦の開始時、終了時のみ行う。
② 「始め!」という主審の発声により試合開始。「基本1」、「基本2」と宣告する(試合当日変更)。
③ 元立ちと掛り手は交代しない。
④ 基本6(準決勝以降は基本9まで)が終了し、相互の礼が終ったところで、「判定」「勝負あり」と宣告する。
2-6.勝敗は3人の審判員の判定による。判定は、試合判定基準に基づいて行い(礼法を含む)、審判の上げた旗の多い方を勝ちとする。引き分けはない。有効打突の条件・要素によって総体的に判定する。ただし、順序を正確に行っていない、「小手すり上げ面を小手すり上げ小手とした」、太刀を裏返しに帯刀したり構えたり打ったりする、すり足でなく踏み込んで足音を立てるなどは非常に大きな減点とする。
[Ⅰ]有効打突の条件(規則12条)
(1) 充実した気勢(心身ともに気合が充実していて相手を圧倒する勢い)
(2) 適正な姿勢(打突したときの体勢と打突方向が一致し、体勢が安定している)
(3) 竹刀の打突部で打突部位(物打ちを中心とした刃部(弦の反対側))
(4) 刃筋正しく打突(竹刀の打突方向と刃部の方向が一致している)
(5) 残心のあるもの(打突後の気構え、身構え)
[Ⅱ]有効打突の要素
(1) 間合、(2) 機会、(3) 体捌き、(4) 手の内の作用、(5) 強さと冴え
[Ⅲ]基本技 判定基準
基本1【仕掛け技・残心あり】 一本打ちの技
1.打突を含め、目線を外さない。特に打突部位を見ない。
2.太刀の交差は、一足一刀で、正しく物打ちで打てる距離(人によっては実際の距離は異なってよい)。
3.面を打ったあとの左手の高さは、竹刀より柄が短い分だけ高い位置となる(右手は竹刀と同じで肩の高さ)とし、切先の打ちではなく、正しく物打ちで打つ。
4.左足はきちっとひきつける。
5.残心は、ふわっと戻さない。
6.残心の後、一足一刀の間合にもどる時は、元立ちは掛り手の太刀の下から戻す。途中は一足一刀、最後は横手合わせ。
面は両腕の間から相手の全体が見える程度に、かつ、剣先が両こぶしより下がらない。左こぶしの位置、左足の引付。
小手は、目付を離さないこと。両腕の間から右小手が見えるまで振りかぶる。
胴(右胴)は 大きく振りかぶり、頭上で手を返す。刃筋、目付け、右こぶしの位置に注意。左手が中心にあること。
突きは、腰で突く(手先で突かない)。剣先は喉の高さ。突いたら手は戻す。
基本2【仕掛け技・残心あり】 二・三段の技(連続技) 小手→面
1.小手から面にうつる際は、元立ちは太刀を下から回さない。
2.小手から面は、途切れずに打つ(連続技として連続して打つ)。
3.正しく残心を示し、横手合わせの間合に戻る。
4.踏み出しながら小手を打つ。
5.左足の引付
基本3【仕掛け技・残心あり】 払い技 払い面(表) 表鎬で一拍子
1.払いから打ちまで一拍子の打ち。
2.正しく払えているか(右鎬で払い上げる)
3.正しく残心を示し、横手合わせの間合いに戻る。
基本4【仕掛け技・残心あり】 引き技(鍔ぜり合い) 引き胴(右胴) 正しい鍔競り合い、崩し
1.面の打突後の鍔競りは、掛り手の鍔が上。その位置から押し下げる。
3.正しく残心を示し、横手合わせの間合いに戻る。
基本5【応じ技】 抜き技 面抜き胴(右胴) 体裁き、目付
1.掛り手は開き足にならない。
2.手の返しを正しく、右胴を打つ(眼を外さない)。
3.残心は形として表さないので、打った瞬間に残心を示す気迫で打つ。
基本6【応じ技】 すり上げ技 小手すり上げ面(裏) 払いにならない
1.元立ちの小手打ちは大きく打つ。
2.右鎬ですり上げる。
3.すり上げから打ちまで一拍子で行う。真っ直ぐ下がり真っ直ぐ出る。
4.掛り手は打った後残心を示しつつ(ことさらに喉に付けることなく)。
基本7【仕掛け技・残心あり】 出ばな技 出ばな小手 機会のとらえ方
1.元立ちは、機会を与えるために、右足を出しながら手元を上げるが、左足は動かさない。
2.掛り手は、左足の引きつけを伴って、小技で打つ。
3.正しく残心を示し、横手合わせの間合いに戻る。
基本8【応じ技】 返し技 面返し胴(右胴) 手の返しと刃筋
1.元立ちは面を打った後、一瞬目線が外れるが、直ぐに相手を見、掛り手は目線は外さない。
2.双方一歩後退して残心を示す。
3.掛り手は右足をやや右斜め前に出しながら、表鎬で相手太刀を迎えるように応ずる。
4.すかさず手を返して右斜め前に出ながら右胴を打つ。
基本9【応じ技】 打ち落とし技 胴(右胴)打ち落とし面 体裁き、物打ちで打ち落とす。
1.打ち落としから面まで一拍子で打つ。
2.打ち落としは押えるのではない。また刃部物打ち付近で打ち落とす(刃は真下を向いた状態で打ち落とす)
3.掛り手が一歩後退し残心をしめす。
留意事項
1.礼法
① 正面への礼は30度。
② 相互の礼は15度で目線を相手から外さない。
③ 太刀を持っていない手は、手指をそろえる。
④ 太刀の角度は45度。
⑤ 太刀の柄頭は体の中心
⑥ 前進3歩は緊張感を持って出る。
⑦ 抜きながら、横手合わせの間隔で蹲踞をする。
⑧ 蹲踞の足は、立ち上がってからの構え足の状態。
⑨ 太刀の持ち換えは概ね体の中央で行う。
2.構え
① 構え方はすべて「中段の構え」とする。「中段の構え」は右足をやや前に出し、左こぶしは臍前約ひと握り、左手親指の付け根の関節を臍の高さで正中線に置く。剣先は「一足一刀の間合」においてその延長が相手の両眼の中央または左目の方向とする。
② 構えの解き方は、剣先を自然に相手の膝頭から3~6センチメートル下で下段の構え程度に右斜めに下げ、この時の剣先は相手の体からややはずれ、刃先は左斜め下に向くようにする。
3.眼付け 目付けは、相手の顔を中心に全体を見ることとし、基本稽古法ではお互いに相手の目を見る。
4.間合
① 立会いの間合はおよそ9歩の距離とし、3歩前進後における蹲踞しながらの木刀の抜き合わせと、技の終了した時点の間合は「横手あたりを交差させる間合」とする。
② 打突の間合は「一足一刀の間合」とし、個人の体格、筋力、技倆の程度などにより若干の差があることを認識している。
5.打突
① 打突は、充実した気勢で手の内を絞り刃筋正しく「物打」を用い、後足の引付けを伴って「一拍子」で行う。
② 打突は、常に打突部位の寸前で止める空間打突となるが、刀で「切る・突く」という意味を理解している。
③ 「掛り手」の打突動作は、「元立ち」が合気になって与える機会を逃がすことのないよう、的確に捉えて「掛け声」とともに気合をこめて行わせる。
6.足さばき 足さばきは、送り足を原則とし「すり足」で行わせる。
7.掛け声(発声) 打突時に、「面(メン)、小手(コテ)、胴(ドウ)、突き(ツキ)」と打突部位の呼称を明確に発声する。
8.残心 打突後は、油断することなく相手に正対し、間合を考慮しながら「中段の構え」となって残心を示す。基本1、2、3、4、7は仕掛け技なので残心を示し、5、6、8、9は応じ技なので、お互い打突後同時に一歩下がって残心。

3.日本剣道形・トーナメント判定試合
3-1.賞:優勝、準優勝、三位(2組・三位決定戦はなし)
3-2.対象:中学生。各団体1組。打太刀・仕太刀各1人。性別不問。
3-3.選手は、赤又は白のハチマキと剣道着、袴、名札を着けた垂をつける。
3-4.準決勝・決勝は7本目までとし、それまでは1本目から5本目まで。
3-5.試合要領
① 最初と最後の試合のみ正面に礼をする。正面への礼は、第一試合開始時と決勝戦の開始時、終了時のみ行う。
② 「始め!」という主審の発声により試合開始。「1本目」、「2本目」と宣告する(試合当日変更)。
③  打太刀と仕太刀は交代しない。
④ 5本目(準決勝以降は7本目)が終了し、相互の礼が終ったところで、「判定」「勝負あり」と宣告する。
3-6.勝敗は3人の審判員の判定による。判定は、試合判定基準に基づいて行い(礼法を含む)、審判の上げた旗の多い方を勝ちとする。引き分けはない。有効打突の条件・要素によって総体的に判定する。ただし、順序を正確に行っていない、「4本目の突きを巻き返して小手を打った」、太刀を裏返しに帯刀したり構えたり打ったりする、すり足でなく踏み込んで足音を立てるなどは非常に大きな減点とする。
[Ⅰ]判定基準
一本目 1.左上段は多少半身
2.間合は仕太刀が動かなければ(諸手もろとも)当たる距離
3.仕太刀は、上に抜きながら下がる。
4.残心まで縁を切らない。
2本目 1.打太刀の小手を打った剣先は腕一本分しか下がらない。
2.仕太刀は、自分の正中線上を動く。
3本目 1.打太刀は、仕太刀が中段になったら水月を突く。左足は引きつける。
2.打太刀は、仕太刀の突き返しに対して、左半身で抑える。この際、仕太刀の太刀は中心を外れない、上から抑え付けない。
4本目 1.打太刀の刃は正面を向く。
2.仕太刀は下がって、口元まで上がってから、脇構え。
3.互いに小さく3歩前進し、上段に変化して、互いに踏み込みながら面を打つ。この際の太刀の交差位置は面の高さ。
4.仕太刀は、打太刀の突きを巻き返して面を打つが、終始目を離さない。
5.切り結びが近い場合は、打太刀が下がって合わせる。
5本目 1.1本目の面とは異なり、喉の高さまでしか切り落さない。前傾しない。その後太刀は自然に脇にずれ、下に降りる。
2.仕太刀は、眉間に付けながら残心を示す。
6本目 1.仕太刀が左拳を攻める。
2.仕太刀は払わず、すり上げる。
3.打太刀が下がるので、縁をきらないように残心を示す。
7本目 1.打太刀は胸を突くのに対して、仕太刀は下がりながら、しっかりと支える。
2.残心後の打太刀は、脇構えを取らないで大きく振りかぶり、中段に戻る。
[Ⅱ]参考『日本剣道形五段以下審査基準』(平成16年4月1日・財団法人東京都剣道連盟)
チェック項目
1.礼法、2.構え、3.目付、4.呼吸と気迫、5.打・仕の関係、6.打突の機会、7.打突の原形(振りかぶり、刃筋)、8.攻防の理合、9.間合、10.足さばき、11.残心

4.トーナメント試合
参考
Q1.主審の「始め」がかかった後で、白のタスキがついていないことを副審が発見したので「止め」を宣告した。副審が「止め」を宣告していいのか。
A1.試合の運営以前の問題であるので、副審でも「止め」をかけるのは当然です。「会場係がチェック漏れ⇒主審が見落とし⇒コート主任が気付かない」という3重のミスがあったので、コート主任が注意喚起します。面がずれたり、手拭が落ちてきて前が見えなかったり、何処かしらの紐がほどけたり、袴が長すぎるなどの場合でも同様です。なお、「副審が止めをかけて「合議」を要請できるのは、試合の運営にかかわる「主審の専決事項」の権限を侵さない「主審の気づいていないと思われる反則(場外反則、不正竹刀の使用、相手の竹刀を握るなど)」、「旗の差し違え」などのときに限られます。副審「やめ」を宣告→主審「やめ」を宣告→副審「合議」を宣告→主審「合議」を宣告。膠着、不当な鍔競り合い、竹刀の弦が上になっていない場合などのときには副審は「合議」も「止め」も宣告できません。判定に関する権限は審判員三人が同等。
審判員は、試合開始前、試合者の服装(剣道着・袴・目印・名札)の適否を確認する(試合・審判規則第5条 試合・審判細則第4条・第5条)
審判員は、試合者の用具(剣道具・竹刀・つば(鍔))の適否を確認する(試合・審判規則第3条・第4条 試合審判細則第3条・第4条)
以上
この情報は、練馬区剣道連盟事務局から団体への連絡です。

この情報についてのご質問やお申し込みなどは、
すべて各加盟団体責任者および事務連絡担当者へお願いします。

記:練馬区剣道連盟 広報局々長 石渡康二

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